ドコモのスマートフォンで、現在主要な機種の中で「小型」サイズのスマホを提供しているのは、ソニーのXperiaぐらいしかありません。
その他のメーカーはここ最近の大型化/ハイスペック化のブームに乗って、5インチ以上の高額なスマートフォンばかり販売しています。もちろんXperiaも大画面のフルスペック機能を搭載したXperia Z4やZ3といったフラグシップモデルを提供していますが、ドコモ向けにはサイズを落として持ちやすく鞄やポケットにも入れやすいコンパクトモデルのXperiaを販売しています。
現在売られているのは小型Xperiaは、「Xperia A4 SO-04G」「Xperia Z3 compact SO-02G」の2種類です。A4が2015年の夏モデル、Z3cが2014年の冬モデルで、一応A4が最新モデルということになります。
恐らく2年前にXperia AやGALAXY S4へと機種変更した人は、今月から月々サポートの2年間適用が終了して、機種変更に良い時期を迎えたとものと思います。そこでいざ機種変更しようとしても2年間でスマホは大型化してしまい、ちょうど良いサイズのものはXperiaのみという状況になっています。そこで小型Xperiaを選ぼうとしても、同じような形をした機種が2種類存在しており、どちらを選んでいいかわからない、という悩みもまたでて来ます。
今回は今ドコモではほぼ唯一な小型スマホとしての選択肢であるXperia A4およびZ3cについて、両者を比較してどちらを今契約すべきかということを考えてみたいと思います。
Xperiaスペック比較
Xperia A4とXperia Z3 compact、まずはこれらのスペックや性能にどれほどの違いがあるのかを確認してみます。一応半年スパンで販売されたモデル違いの機種となりますが、新しいモデルであるXperia A4のほうが通常ならば性能は高くなっていると予想はされます。
それでは実際のところは?という疑問もあるでしょうから、スペック表で違いを見てみます。
Xperia A4 SO-04G | Xperia Z3 compact SO-02G | |
OSバージョン | 5.0 | 4.4 |
CPU | MSM8974AC (S801) | MSM8974AC (S801) |
ROM | 16GB | 16GB |
RAM | 2GB | 2GB |
ディスプレイ | 4.6インチ トリルミナス ディスプレイ | 4.6インチ トリルミナス ディスプレイ |
重量 | 129g | 129g |
機能 | VoLTE 2070万画素カメラ ワンセグ ハイレゾ 防水・防塵 バッテリー容量2600mAh |
VoLTE 2070万画素カメラ ワンセグ ハイレゾ 防水・防塵 バッテリー容量2600mAh |
適用キャンペーン | 下取りプログラム 家族まとめて割 シニアはじめてスマホ割 シェア特割 ありがとう10年スマホ割 |
下取りプログラム 家族まとめて割 シニアはじめてスマホ割 スマホデビューボーナスキャンペーン ありがとう10年スマホ割 |
販売価格 | 77,760円 | 68,688円 |
何が変わったかと言えば特に何も変わっていません。性能や機能、いわゆるスペックはXperia A4もZ3cも進化した所は見つけるのが難しいぐらい、変わっていません。
違うのはデザインだけです。側面と背面が一体型になっているA4と、それぞれ別の素材で形成されているZ3cという違いです。
機種変更料金比較
スペックは全くA4とZ3cには違いが存在していません。今のスマートフォンは半年程度では大した進化や機能も新設はされなくなっています。
機能やスペックが一緒ならば、どちらかを契約するにしても重視したい点として「料金」や「維持費」といったものが気になってくるはずです。だって同じ性能なら料金や価格が安いほうが良いですよね。
そこで次の比較はこの料金や維持費についてです。
性能では違いの無かったA4とZ3cですが、料金に関しては違いがハッキリと出ています。特にZ3cは、MNPと機種変更での目玉機種としてドコモが考えているらしく、後継機であるA4が出ても今なお生産が続いている「低料金」向けのスマートフォンになります。価格と月々サポート、実質価格の違いを確認してみるとその差は歴然です。
Xperia A4 | Xperia Z3 compact | |
価格 | 77,760円 | 68,688円 |
月々サポート | ▲38,880円(▲1,680円24回) | ▲68,688円(▲2,862円24回) |
実質価格(支払い差額) | 38,880円 | 0円 |
Z3cが実質0円で機種変更できる一方で、A4の実質価格は38,880円と高額になっています。
このように料金で比較してみると、性能が一緒だったこの2つのスマホではZ3cのほうが遥かに安いということになります。
ちなみに、これを見るとXperia A4が高いような印象を受けますが、それはちょっと違います。今ドコモの機種変更はほぼ同じような料金でしか機種変更できません。そんな中でXperia Z3 compactは、本体代と同額の割引が適用されることになるという、機種変更にしては安すぎる金額になっている、というのが正しい捉え方です。Xperia A4の方は至って平均的な機種変更価格です。
Z3cがドコモにしては安くしすぎているという料金なのです。
維持費も実質価格の料金差がそのまま2年間の支払総額の差として違ってきます。
リセールバリュー比較
次の比較ポイントはリセールバリューの比較です。
今回は料金の比較では2年契約を前提にした実質価格でその安さを比較していますが、1年ぐらいで新しい機種に機種変更したいという考えも今後頭に思い浮かべる時があるかもしれません。そうした時にはスマホの残債などの費用がかかるため、機種変更するには結構な負担を強いられます。こうした負担を軽くする指標が、今回のリセールバリューという比較ポイントです。
リセールバリューとは要はスマホの売値価値はどちらのほうが上か、という目安です。このリセールバリューが高ければ、途中でスマホを新しいものにしたい時に、その時使っていたスマホを売ってしまえば残債処理の足しになります。つまり今後高く売れる方を買っておけば、機種変更するときに費用負担が少なくて済むということになります。
ではA4とZ3c、どちらがリセールバリューが良いかといったら、それはずばりXperia Z3 compactです。こちらのほうが特にデザインでより万人に支持されているため、リセールバリューは下がりにくいです。デザインの中で決定打になっているのは、背面のデザインです。A4が強化プラスチックのような樹脂製の、見た目がちょっと安っぽいパーツで組まれているのに対して、Z3cは両面とも高級感溢れるガラスのパーツで組まれています。
性能がほぼ一緒の中で、デザインが安っぽいか高級そうかという違いがあり、そしてそれが売値、つまり買い取り価格に直結しているのです。現に今イオシスの買取価格では、MNPで投げ売りされていて在庫が多いはずのZ3cが買取価格で37,000円である一方、まだ投げ売りをされていないA4のほうは34,000円と前のモデルであるZ3cよりも安い買値になってしまっています。
機種変更で契約後は、保護フィルムや保護カバーをつけてリセールバリューが高値を維持できるように傷などから守りましょう。
実は単純な機種変更でSO-02Gには価値がある
性能ではほぼ優劣のないA4とZ3cですが、機種変更価格、リセールバリューとデザイン性といった観点からはXperia Z3 compactのほうが選ぶ価値は高いという比較結果になるかと思います。
小型のドコモスマートフォンを選ぶなら、現状ではXperia Z3 compactが良いかもしれません。
Xperia Z3 compact SO-02Gの詳細はこちら
そもそもこのXperia Z3 compactは、Xperia A4との比較のみならず、他のドコモスマホと比較しても「機種変更の価格・料金」という点でそれぞれの機種よりも安いという特徴を持っています。機種変更で実質0円で契約できるスマートフォンというのは数が少なく、その中でも性能が良いものというのは中々ありません。
Xperia Z3 compactは1シーズン前のモデルにも関わらず、未だに製造が続けられていることからもわかるように、機種変更需要を満たすためにドコモが力を入れて残しているモデルです。今機種変更をして安くて良いスマホを購入するならば、このXperia Z3 compactをまず考えるべき機種になります。
機種変更向けのスマホとしては、AQUOS Ever SH-04Gもお勧めだとしていました。こちらもXperia Z3 compact同様に安いです。この2機種を比較するとそれぞれのメリット・デメリットが存在します。まずAQUOS Everは一括の本体価格自体が安いため、2年契約の途中で別の機種へ機種変更やMNPをしても、残債負担が少なくて済みます。Z3cだと2年間での利用が前提で安くなっているので、残債負担が少なくなるのは1年半ぐらい使ってからです。
ドコモの夏モデル、機種変更で安いAQUOS EVER SH-04Gが中高年にオススメで人気のスマホ
逆にAQUOS EverのデメリットにはZ3cと比べるとスペックが劣り、性能では勝てる要素が無いというところにあります。また維持費もZ3cのほうが安く、AQUOS Everは若干高めです。まとめると以下のようになります。
Xperia Z3 compact | AQUOS Ever | |
メリット | 2年間の総額が機種変更で安い
性能が非常に高い |
機種変更で安い
大画面の国産スマホ |
デメリット | リセールバリューはあるものの、1年未満での機種変更は割賦残債が高い | 性能が高くない
2年間の総額維持費はZ3cのほうが安い |
Xperia Z3 compactもAQUOS Everも共に機種変更では安くなっています。ただ使い方によって安くなる割合の高さが違ってきます。2年近く使う予定ならばZ3cは安さ、スペック共に納得できるものです。AQUOSは大画面派で今後MNPの予定や機種変更の予定などがでてくるかもしれないという人、また中高年層の人に良い契約である傾向が強いです。
いずれにしろどちらも機種変更で料金重視で選ぶなら真っ先に考えるべきスマホであり、Xperia Z3 compactはXperia A4よりも各種メリットが多いのでこちらを選ぶべきです。
なおMNPの場合は店で買うのが基本ですが、機種変更については毎回言うようにドコモオンラインショップが安いです。機種変更の事務手数料、そして頭金がとられてしまう店頭契約(例えばヨドバシカメラだと2つで5000円も請求価格が上がる)よりも、この両方がかからないオンラインショップのほうが安く済みます。
ドコモオンラインショップ:Xperia Z3 compact SO-02G
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