2月3月の商戦期が終わり、総務省の「値上げ」指導が徹底化されたことによって、現在特に機種変更において価格の高まりが起き契約のし辛さを感じられるようになっています。
例えばdocomoだと実質価格にして5000円~15000円ほど値上がりしている状態です。しかも安い機種は値上り幅は小さく、高かった機種ほど更に高くなるという嫌な傾向を見せています。
このため今安いスマートフォンを探したいという人にとっては時期がかなり悪くなっていると言えます。
全体的に値上げとなっている中で、それでもいくつかギリギリ契約しやすい安さのスマートフォンがあるため、今回はそちらを紹介します。価格を重視してdocomoのスマホに機種変更したい人は参考にしてみて下さい。
今機種変更での実質最安は648円
機種変更で安いdocomoのスマートフォンというとこれまでAQUOS Compactという機種がありましたが、これも4月から徐々に値上がりしていって現在は実質15520円となってしまいました。
このスマホ以外にもXperia Z5なんかも2月3月中は2~3万円台だったのですが、今では4万円以上の実質価格となってしまい、契約のしにくい価格が全体的に増えてしまっています。
じゃあもう安いスマホを機種変更で契約することができないのかというとそうでもありません。数は非常に限られる形になってしまいましたが、一部ではまだ格安機種が残っています。
最も安い機種の実質価格は2年間の利用で648円になるというものです。対象機種は次の5種類です。
- AQUOS EVER
- arrows Fit
- ARROWS NX
- Nexus 5X
- DM-02H
オススメ機種は2つだけ Nexus 5Xかディズニー・モバイル DM-02H
この5機種の中で契約する価値があるのは実質的に2つのみです。
なぜならば同じ価格で買える機種としては3つのスマートフォンが性能および使いやすさという点で劣るからです。どうせ2年間使って同じ価格で契約するならば、性能の良いスマホのほうが良いと思いますので、その3つのスマートフォンをお勧めできない理由と2つのスマートフォンをお勧めできる理由を説明していきます。
まず648円機種変更が可能な機種の内、AQUOS EVER SH-04Gとarrows Fit F-02Hは一括価格も安いため、格安な機種変更を求める人にはピッタリな機種です。
ですが2年間の利用を前提としたときには、Nexus 5XやDM-02Hと比べるとその性能の低さが気になってきます。同じ価格で契約できるNexus 5Xなどがフラグシップ級の性能・スペックで使えるのに対して、AQUOS EVER SH-04Gやarrows Fit F-02Hは「docomoの格安スマホ」と言われているぐらい、性能やスペックというものがこれまでよりも低くなっています。
2年間使った実質価格として考えた場合、わざわざ同じ価格で性能の劣ってしまうスマートフォンを購入する必要はないかと思います。
一応メリットとしては性能が低いとは言っても普通に使いやすいレベルでの完成度は保っているということ、どちらも防水機能を含む日本向けの機能に対応、一括の価格が高くなくて残債を残してしまった時にも対応しやすいなどがあります。
ただ2年間の利用を考えたらNexus 5X等のほうがオススメになるでしょう。
もう一つはARROWS NX F-04Gというスマホも684円スマホの仲間です。
こちらはAQUOS EVER SH-04Gとarrows Fit F-02Hよりも契約候補の対象にはならないです。オススメすることはほとんどできません。
というのもこのARROWS NX F-04Gは相当な不具合で世間を賑わせた過去があるからです。発熱もSnapdragon 810という爆熱CPUを使ったことで復活してしまい、その発熱でハードウェアとしての基盤に悪影響を与えるという笑える問題を抱えています。
それまでしばらくようやく安定していたはずのARROWSシリーズが再び問題機種とされるようになった原因を持つ機種です。
スペック上の良さに比べて安く売られている理由も良く分かる問題児なので、選ぶべきではない格安機種です。
このように5つの内3つのスマホがコスパが悪いまたは性能が不安視される中で、Nexus 5XとDM-02Hは性能の高さのわりに648円という安さで機種変更できるコストパフォーマンスの良さがあります。
Nexus 5Xは防水こそないものの基本スペックは最新のフラグシップモデルに見劣りしないもので、Google謹製ということもあってOSアップデートも継続して配信されます。特にここ最近話題になっている「ポケモン GO」のように新しめのアプリはOSverが新しいものを要求してきますので、OSアップデートが保証されているというのは新しいアプリを使うには重要な要素ですのでメリットになるでしょう。
Snapdragon 808にRAM2GBは2年後でも使い続けられるだけの十分なスペックです。発熱などの不具合もなく、サクサク動作を全体的に実現しています。
日本向けのおサイフケータイや防水はありませんが単純にスマホとしての使いやすさではこの5つの中でも頭一つ抜けた機種です。
安さでdocomoの次の機種変更スマホを探しているならばこのスマホが一番いいでしょう。
もう一つのDM-02Hはちょっと癖があります。
元々がAQUOS Compactをベースにした機種であるため、性能・スペックには問題ありません。ただディズニーモバイルということで、デザインが完全にディズニーキャラクターモデルとなっているため、好き嫌いがかなり分かれます。
スマホのデザインとして受けつけない人もいるかと思うので、安いし性能も良いですがちょっと万人向けではないのがネックです。
機種変更は頭金に注意!648円が5000円以上になってしまうことも
以上のように今648円の実質価格で機種変更できるスマートフォンがdocomoから数は少ないですが発売されており、その中でもNexus 5Xが機能やデザインなどの点から一番オススメしやすい機種になっています。
今安く機種変更するならば絶対にこれです。
機種変更で安い機種はわかりました。ですがもしこの機種を契約するのに、方法を間違ってしまうと684円では契約できないという注意すべき点があります。
それは頭金の存在です。
スマホの契約では最近頭金というショップ独自に設定する本体価格とは別の料金というものが問題になっています。この頭金はdocomoが設定したスマホの価格とは全く別の形で発生してしまう料金で、お店によって金額がバラバラなものです。
この頭金が高い店であればあるほど、契約時には648円以上の価格になってしまうことになります。
例えば平均的なドコモショップでは今5400円という頭金がかけられています。そうするとこの金額が丸丸実質価格に上乗せされて6048円というちょっと微妙な高さになってしまいます。
頭金は今の苦しいショップ運営を考えるといくらかかかってしまうのはしょうがない話なんですが、5000円も値上げとなると心象として良くありません。
この頭金は契約する場所によって違うので、なるべく頭金が0円になっている良心的な店を探さないと、単純に「損」してしまうことになります。契約する店によって他人よりも多くお金を支払うことになるのが、昨今のスマホ契約における問題点でもあります。
ただし頭金が0円でもその代わりとしてオプション加入などを強制してくるところもあるので、店選びはより重要になってきています。
ちなみにこの頭金・オプション、それに特別に事務手数料2160円が無料になっている店として、一つドコモオンラインショップがそれに該当します。ドコモオンラインショップだと在庫数が少ないですが、頭金も他のオプションなどもなく値上げにならない店です。
在庫がなくなるのが問題点ですが、それ以外では機種変更でそのままの実質価格で契約できますし、コンビニ受け取り指定などの融通も効くメリットがあるので、ショップ探しが面倒ならこちらで頼むのが無難です。
ということで7月に機種変更でも低価格で契約できるdocomoのスマートフォンとして、Nexus 5Xが今はオススメとなっています。
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